異文化コミュニケーション!〜外国の方を接待しよう〜
校種 教科 学年 時間数 教科書
小学校
総合的な学習の時間
6年
9時間



ワークシート 教師用手引き その他の関連資料
授業の概要
 地域に住む外国の方に目を向け、ゲストティーチャーとしてお迎えする会食に取り組むことによって身近にいる外国の方との異文化コミュニケーションを体験する。同時に子どもたち自身がこの会食を楽しくするために考えていく過程を通して、情報活用の実践力の育成を図る学習である。また、ゲストティーチャーを招待して教えてもらう活動を通して、人に教えてもらうためにどのようなことを準備し、考えていかなくてはならないかということを意識させていく。
教科の目標
・地域に住む外国の方を招待し、楽しく会食する活動に取り組むことによって、異文化に対する興味関心をもつ。
・楽しく会食するための計画を立てるなどの活動の中で、その国の文化や習慣を調べたり、インタビューや食体験をしたりすることを通して異文化に対する理解をすすめる。
・言葉が通じない点を多様なメディアを活用してコミュニケーションを図る。
・自分たちで計画した会を進行し会食を楽しむことにより、人とのコミュニケーションで大切にしたいことを体験する。
情報教育の目標
新・情報教育目標リスト(2011)対応
A51b2-030:調べようとする題材に関連する資料を集める
A51b2-050:課題について広く意見交換するなどの交流をする
A51b3-070:集めた情報の中で、どれが課題解決に使えそうかがわかる
C22-3-090:自分と異なる意見や立場を、理解しようとする
学習の流れ
・招待したゲストティーチャーとともに楽しむイベントを考え、招待状の中に教えてもらいたい内容などを盛り込んでこちらの目的を伝える。
・イベントのためにその国の文化や習慣を調べ、グループで準備する。
・招待したときの対応の仕方・発表などを多様なメディアから選択する。
・自分たちで会を進行しながら、異文化コミュニケーションを楽しむ。
 
課題を持つ 話し合う 調べるまとめる
 
調べるまとめる タイムスケジュール、役割分担などを計画する
 
計画に沿って、自分たちで会を進めながら会食を楽しむ  
step1

○地域に住む外国の方と楽しく会食する計画を立てよう。
・ゲストティーチャーの方も楽しくなる会食を考えよう
・会食の時にどういったイベントを組んでいったら楽しいものになるか話し合う。
<イベントテーマ例>
 ・韓国の子どもの遊びクイズ
 ・韓国の食文化クイズ
 ・韓国の学校クイズ
 ・韓国民族衣装ファッションショー
 ・韓国の言葉クイズ
・日本と韓国のちがい紙芝居
・韓国はてな?タイム
・地域に住んでいる外国の方に出す招待状に書く内容を考える。
・招待状を作成する。
  【ワークシート1】を使用する。
【ワークシート2】を使用する。

 社会科の「世界の中の日本」単元などから、子どもたちの興味関心を喚起させるとよい。会食時のイベントは、その国の文化・習慣などを調べ、それをクイズや紙芝居、劇などで発表し合うなど、ゲストティーチャーに喜んでもらえるようなもの、共通の話題ができるものを考えるようにするとよい。
 子どもたちが興味をもって調べたい文化・習慣などに応じてグループを組む。事前に地域に住んでいて協力してもらえる方をリストアップしておき、その方々に趣旨や内容について説明しておく。子どもたちから依頼の招待状が来ることを知らせておき、返事をもらえるように仕掛けておく。言葉の問題がある場合は、教師が前もって打ち合わせておき処理できるようにしておく。
 

step2

○招待したときのイベント(話題)を作ろう
・話題は、その国の文化や習慣の中で自分が興味をもったものを調べていく。
・調べてまとめた情報を振り返りながら、会食の時に発表するイベントをどう表現していったらいいかグループで話し合い、準備をする。
  【ワークシート3】を使用する。

【実践の留意点】ワークシート3を使って、まずは、自分たちが調べたいテーマについてどんどんリサーチしていく。クリアファイルのようなものに、調べたワークシートをためていき、ポートフォリオとして活用する。
・調べていく国のことが載っているWEBページを教師が事前に調べておき、子どもたちが効率よく調べることができるリンク集を作成しておきたい。
・イベントは、どんな形にするとゲストティーチャーに楽しんでもらえるか、また、自分たちも楽しめるかといった視点ですすめさせたい。そのためにいろいろな表現方法があることをアドバイスする。
・招待したときに、受け身的に子どもたちが教えてもらうという姿勢ではなく、子どもたち自ら興味を持ち調べてきたことを発表することにより、主体的に関わっていけるようにしたい。その上で、子どもたちの認識の違いをただしてもらったり、教えてもらったりするという流れを大切にしたい。
 

step3

○来ていただくゲストティーチャーの方をどのように接待したらいいか考えよう。
・ゲストティーチャーの方をどのように接待したらいいのかを話し合う。
・言葉が通じないため、どのような表現方法を活用すればよいか考える。
・様々なメディアから自分たちの表現にあったものを選択する。
・グループ同士でお互いの表現方法を検討する(学校に来ていただいてから帰っていただくまで あいさつ 態度 発表の仕方 話の聴き方 質問の仕方 など)
・コミュニケーションタイム(招待したゲストティーチャーの方と一緒に活動する時間)のタイムスケジュール、役割分担などを計画する。
   【ワークシート4】を参照
 【ワークシート5】を使う

【実践の留意点】自分たちが依頼して来校していただき、教えてもらい、会食を楽しむという流れを、自分たちですすめていくためにどんなことに気をつければ失礼にあたらないか、お互いに気持ちよく過ごせるかということについて考えさせたい。
・言葉の壁をどうメディアを活用すればクリアできるかをたようなメディアを紹介し、選択させる。
・ゲストティーチャーの方と一緒に遊んだり食体験をしたりする活動する中で、わからなかったことやもっと聞いてみたいことなどをはっきりとできるように時間配分や場の設定に気を付けさせる。
 

step4

○地域に住む外国の方のお国料理を教えてもらいながらコミュニケーションタイムを楽しもう。
・お国料理を教えてもらって一緒に調理する。
・計画に沿って、自分たちで会を進めながら会食を楽しむ。
 

【実践の留意点】子どもたちで会を進行させていき、できるだけ教師は裏方に徹する。
・ゲストティーチャーには、質問・インタビュータイムなどの時間に、子どもたちが調べて考えてきたイベントを通して、子どもたちの認識の違いを教えてもらったり、子どもたちが持っていない視点を教えてもらったりするようにお願いしておく。
 

step5

○会食のふりかえりをしよう。
・よかったところ、だめだったところを話し合う。
・後輩や次回行うときののための参考資料をつくる。
 
 調べ学習のために教師がゲストティーチャーを用意するといった流れではなく、子どもたちが地域に住むゲストティーチャーにお願いしてお互いに楽しめ、ふれあうことのできるコミュニケーションの場を創造するというところに重点があります。ですから、共有できる話題や体験を自らの手で調べたり用意したりするというところに学びがあり、お互いに楽しく過ごすためにどんな表現をしていったら相手にうまく伝わるかなど相手を意識させていく場面を大切にすべきでしょう。