教員のための情報教育FAQ

登録番号:C02-027  B5:情報活用(表現)力の育成

Q. ペープサートの活動について、詳しく教えてください。

A. ペープサートは、低学年でも楽しめる活動です。


先輩教員:
 ペープサート(paper puppet theater)とは、厚紙などの表裏に絵を描いて割り箸状の棒に貼り付けて、それを動かしながら演じる紙人形劇のことです。ペープサイドともいう場合がありますが、いずれの呼び名も和製英語です。
 低学年の児童でも、楽しみながら協働的にストーリーを創造していく経験が積めます。
Q太先生:
 どのようにして、ストーリーを創っていくのですか?
先輩教員:
 大まかなシナリオと役割分担をして、アドリブを混ぜながら即興表現を繰り返していくうち、自然にシナリオが創られていきます。低学年の児童は、なかなか面白いストーリーをつくりますよ。
Q太先生:
 創ったペープサートは、どのようにつかうのですか?
先輩教員:
 人形劇のような感じで動かします。回転させることによって、向きを変えることができます。
 表と裏に違う絵を描いておくと、回転させることによって表情や動きの変化をつけることもできます。
 子どもから、いろいろなアイデアが出てくると思いますよ。
Q太先生:
 面白いですね。先ほど、低学年の児童でも活動できるといわれましたが?
先輩教員:
 自分と他人との違いを意識しにくい幼児性が残る低学年児童は、ペープサートやパペットに自己投影することが容易です。ペープサートやパペットで役になりきり自分の姿を再現する中で、自分自身を見つめ直し、自分自身に気付くきっかけにもなります。
Q太先生:
 低学年でもストーリーを作れるということですか? 難しそうですが…
先輩教員:
 低学年にシナリオを作らせるのは難しいでしょう。ただし、ペープサートやパペットの役になりきって感じるままに演ずることはできますので、それらをシナリオ化することは可能でしょう。登場人物と場面を共通理解し、即興表現を繰り返す中で、自然とシナリオがつくられていきます。そのシナリオを引き出す力が、ペープサートやパペットにはあります。ぜひ、取り組んでみて下さい。

理解度CHECK!

以下の内容について、正しいと思うものにチェックしましょう。
 


ペープサートとは、裏表に絵を書いた厚紙を棒に貼り付け、それを紙人形に見立てて動かす人形劇のことである。
ペープサート向きの台本や教材キットが市販されているので、それを導入すると低学年でも学習が可能である。
低学年がシナリオを作るのは難しいことである。

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