教員のための情報教育FAQ

登録番号:C03-020  C1:授業におけるICT活用(指導上の留意点)

Q. デジタルカメラを使用する前の注意点を教えてください。

A. デジタルカメラを使用する前の注意点は4つです。


A子先生:
 使用する前にどんなことに注意しておけばよいですか?
ICT支援員:
 1つめです。活動前に正常に動作するか,破損していないかを確認しましょう。
 デジタルカメラは大変小さいので活動中に誤って落としてしまうことが多くあります。
 精密機械ですので液晶画面が割れてしまったり,シャッターが下りなくなったりして,最悪は動かなくなります。
 活動に夢中になっている児童生徒が破損に気がつかない場合もありますので,必ず,活動前と活動後にはチェックしましょう。


起動しない場合はこちら 



A子先生:
 子どもたちが壊してしまいそうで心配なんですが・・・
ICT支援員:
 最近では,防水機能や衝撃に強いデジタルカメラも販売されています。
 ストラップをつけて首からぶら下げるなど,破損させない工夫も大切です。
A子先生:
 子どもたちにも大切に扱うように事前に指導しておきたいと思います。
ICT支援員:
 2つめです。大切なシーンを撮影しようとしてバッテリー切れではせっかくの活動が台無しです。
 必ず,使用前に充電状況を確認しておきましょう。
 地域探検の活動中にインタビューを行う場合もあるかもしれません。
 その場合には,静止画ではなく動画を撮影しておくと,あとからどんなことを話してくれたのか振り返りやすくなります。
 デジタルカメラでは動画も撮影することができるので,場面に応じて使い分けるとよいでしょう。
 しかし,ビデオカメラと比較してバッテリーの容量が小さいため,長時間の動画撮影では早くバッテリーが低下してしまうというデメリットがありますので注意しましょう。
 予備のバッテリーを用意しておくことや充電できそうな場所へ行く際は充電器を持っていくようにしましょう。


バッテリー対策はこちら 



A子先生:
 なるほど!
ICT支援員:
 3つめです。
 静止画・動画を保存するメモリーの状態も事前に確認しておきましょう。
 デジタルカメラなどは他の学級や学年で共同で利用することが多いので,いざ撮影しようとしたらメモリーが一杯でどれを削除したらよいかわからないということになりかねません。
 また,動画は静止画に比べてメモリーを消費してしまうので注意しましょう。
 メモリーの予備を用意しておくことも良いでしょう。



メモリ不足の対策はこちら 




ICT支援員:
 4つめです。
 画素数の設定についても確認しましょう。
 画像は,細かい点(画素)の集まりで構成されており,画素数が多いほどなめらかで細かな印刷をすることができます。
 印刷サイズが大きくなるほど画素数の多いデータが必要となり,その分,メモリーを消費することになります。
 最近のデジタルカメラはコンパクトなものでも2000万画素など,非常に高い画素数で撮影できますが,パンフレットの作成に利用するのであれば,100万画素くらいの画像で十分きれいな仕上がりになります。
A子先生:
 使う前には機器の準備だけでなく,機器の特性を理解して,目的や場面に応じて機器の使い分け方も考えておくことが大切なのですね!



画素数の詳細はこちら 


理解度CHECK!

デジタルカメラを使用するとき、あなたは事前にどのように準備・判断・行動しますか。


静止画や動画を保存するメモリの使用状況を確認する。一杯であれば、PCに移動するなどして空き容量を増やす。
静止画も動画もとりあえず大きい画素数を選んで撮影する。
活動する前と活動後にデジタルカメラの破損状態を確認する。
どんな瞬間も撮り逃さないように、とりあえず動画で撮影する。
有効な場面を考えて、静止画で撮るか動画で撮るのかを決める。
使用する前に充電状況を確認し、必要であればあらかじめ充電しておく。

  ▲ 選んだら を押してください。

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