No. 39: 地域の川を考えるビデオを作ろう

◆ 校種 ◆
中学校
◆ 教科 ◆
理科、総合
◆ 学年 ◆
1,2,3年
◆ 時間数 ◆
17時間
◆ 教科書 ◆

授業の概要
 校区を流れる川は、地域の生活環境の一部として昔から周辺住民の日常生活や季節の風物詩として深く関わってきていることが多い。中学校では、それらの知識を土台として、地域の生活圏にある川の下流から源流までを対象に、川の実態や状況、そこに住む人々の意識等を調査して映像にまとめ、地域の川について自分たちの考えを表現するビデオを制作して発表する。さらに意見を出し合い情報の再構成をする。

教科の目標
自分たちが住む地域の川の特徴や実態の中から自分たちのテーマを設定し、それについて調べたり、地域の人の川への思いを取材したりしてビデオを制作・編集して、自然の生態系としての川と、人間生活との関わりについて考え、表現できる生徒の育成を目指す。

新・情報教育目標リスト(2011)対応
 ◆C12-4-010: ストーリー構成を変えることにより、伝わるメッセージが変わることを知る〔認識〕
 ◆C12-4-020: 撮影技法を変えることにより、伝わるメッセージが変わることを知る〔認識〕
 ◆C12-4-030: 編集により、伝わるメッセージが変わることを知る〔認識〕
 ◆A51a4-010: 課題や疑問に対して、解決に向けた予想を立てる〔行動〕
 ◆A51c4-020: 効果を考えながら、発信する情報の構成を考える〔思考〕

学習の流れ

撮影の計画を話し合う

必要な映像を撮影する

映像を編集する

ビデオを視聴し評価しあう

STEP1
○私たちの川は今どうなっているのだろうか。
・川の学習や、地域生活で川に関わって知っていること考えていることや、疑問に思っていることを出し合う。
・ビデオを見てみよう(例示用)
準備物:【ワークシート1】
ビデオ(例示用)
留意点
・ 川は人間生活と自然とが大きく関わり合っている場所である視点をもてるような発問をする。

STEP2
○川の再発見
・地域の川に入って話し合いで考えたことを基に活動し、あらためて発見したこと、気づいたことを記録する。
準備物:ビデオカメラ・デジタルカメラ
【ワークシート1】
留意点
・ 小さな発見を大事にし、それらの発見や再確認事項の関連性を考えさせる。
(例 ホタルの減少、護岸工事、コイの放流・・・などの結びつきを考える)

STEP3
○川について語り合い、ビデオ制作へ
・発見したこと、意外だったこと、あらためて気づいたこと等を出しあい、どのようなことを核にビデオづくりをするか話し合う。
・自分たちが核にしたいことを表現するために、どのような方法や演出が適切かを具体化する。
・ビデオの大まかな流れを考え、絵コンテにする。
準備物:
【ワークシート2】
留意点
・生態系の視点から川は一部でなく上流から下流まで全体で考えることがより適切であることに気づけるように指導する。

STEP4
○川のビデオ制作者になろう
・デジタルビデオの基礎的な扱い方を確認する。
・より具体的な計画を立てる。(撮影ポイント、人物インタビュー等)
・目的を踏まえながら、班に分かれて撮影をする。(15分以内)
準備物:デジタルビデオ(班の数)、地域の地図(川の流れの全容がわかるもの)
【ワークシート2】
留意点
・ 生態系と人間生活との関わりの視点を押さえ、どのようにすると自分たちの考えが表現できるかを指導する。(実験・実習の様子、インタビュー、地域の情報紙、立て札など)

STEP5
○ビデオ編集者になろう
・撮影したビデオを、編集を意識しながら確認する。
・ビデオの内容を自分たちの意図が反映できるようにするにはどうすればよいか話し合う。
・目的を確認しながら具体的な編集シナリオを考える。
・必要に応じて追加撮影をする。
・ビデオ編集をする。(5分以内にまとめる)
準備物:デジタルビデオ、ビデオ編集用のパソコン(班の数)
【ワークシート3】
留意点
・ 編集上でアピールするものは何かを意識させる。
・ ビデオを見る人の立場になって編集するように指導する。

STEP6
○「地域の川について考える」上映会をしよう
・文化祭などでビデオの上映会をして話し合う。
・意見と感想をまとめ、再制作の留意点を考える。
準備物:ビデオデッキ、液晶プロジェクター、スピーカー
【ワークシート4】
留意点
・ 意見を聞いて再制作するときはどのようなことに留意すべきかを考えさせる。
(情報の再構成)

「地域の川について考える」より良いものを目指して
○ ビデオについての意見を参考により良いビデオに再構成する。
準備物:デジタルビデオ、ビデオ編集用パソコン(班の数)

実践のポイント
 この活動で重要なのは、地域の川の自然を題材に、生態系と人間生活の関わりを意識した取材や実験などをして、いかに自分たちの考えを伝えるかということです。そのための方法として、ビデオ制作の仕方を学ぶことが次に重要な活動となります。生態系の学習については、小学校や今までに習ったこと経験したことをまとめるという位置づけでここでは良いと考えます。