No. 56: 山口風土記をつくろう

◆ 校種 ◆
小学校
◆ 教科 ◆
社会
◆ 学年 ◆
4年
◆ 時間数 ◆
14時間
◆ 教科書 ◆
私たちの山口県

授業の概要
地形面や産業面からみた特色ある地域の様子について調べたことを友達と交流し合い,山口県の特色をまとめた表現物(山口風土記)を作っていく活動を中心に学習を展開していくこととする。地域のさまざまな事象について人や情報にかかわりながら調べることにより,山口県の特色だけでなく,地域の人々が抱いている思いや願いまでも強く感じることができるのである。

教科の目標
・山口県の地域について「マイ・パートナー」にかかわりながら調べたことを交流することを通して,さまざまな地域とかかわる楽しさを味わうことができるようにする。
・地形面や産業面からみた山口県の特色をとらえ,その理由や生活の様子などを話し合うことができるようにする。
・山口県の主な交通網や都市,他地域とのかかわりなどを理解することができるようにする。

情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A21-2-030: 自分の知りたいことをはっきりさせて質問できる〔行動〕
 ◆A42-2-030: 発表の内容に応じた写真や資料を用意し、発表する〔行動〕
 ◆A51a3-050: 自分の意見を持ったり、課題を見つけたりする際に、他の人の意見も参考にする〔態度〕
 ◆C11a2-020: 自分の考えと違う意見があることに気づく〔認識〕

学習の流れ

調べる地域の決定

「マイ・パートナー」とのメール交換

表現物の作成

調べたことの交流

授業に来られた「マイ・パートナー」との交流

産業の様子についての話し合い

STEP1
・山口県について知っていることや感じていること,疑問点などを,体験や今までの知識から想起し,発表し合うことにより,山口県の特色を調べていく意欲を高める。
・「山口県の特色を見つけ,山口風土記をつくる」という課題を追究するために,自分が調べる市町村と,かかわって調べる地域の人「マイ・パートナー」を決める。 
・「マイ・パートナー」にメールやFAXで質問を送って交流をはかったり,市町村の情報をさまざまな方法で集めたりする。
・山口県内各市町村の資料(URLなど)
・コンピュータ
・メール
・FAX
・ワークシート1
・ワークシート2

STEP2
・他の市町村を調べた友達と情報を交換し合ったり,学校に来てくださった「マイ・パートナー」に質問したりしながら,山口県のさまざまな特色について話し合う。
・その地域の人のくらしや産業がわかるところを選んで調べる。
・解決できない疑問は直接各市町村に問い合わせてもよいが、その際も手紙同様に しっかり情報が授受できるように気をつける。 必要に応じてインターネット等も活用し、資料の足りない部分を補う。
・「一番みんなに知らせたいこと」を決め、特に詳しく扱うようにする。
・「トップ記事」を中心に、見る人が楽しめるものを仕上げさせる。ただ資料を写すだけの作業にならないように気をつけ、感想、自分の考えなどを付け加えさせる。
・枚数は限定しないが、書く順序、配置を工夫させる。
・導入段階でいったんインターネットで各市町村にアクセスする方法にふれておくが、各市町村の民間団体(あるいは商店等)のWEBページから情報が得られることもあるので、情報を検索する方法については早い段階で経験させておきたい。
・テーマを決めかねている児童があれば、事後の学習にもつながる「伝統産業」などを勧め、後に資料としてつけるものにさせたい。
・新聞形式以外のまとめ方も考えられるが、後に礼状を出す際に成果を紹介できるようあえて「新聞形式」に限定した。
・山口県の地形,産業(農業,水産業,工業など),観光,文化などの特色がわかるように「山口風土記」にまとめる。
・ゲストティーチャー
・コンピュータ
・情報ボード
・ワークシート1
・ワークシート2

まとめ
・必要な情報を収集するために,進んでホームページや書籍資料を調べたり,地域の人とメール交換などを行ったりできた。
・収集した情報を加工しながら,自分の考えをまとめて表現できた。
・地域の人とコミュニケーションをとり,必要な情報を正しく収集できた。

実践のポイント
・一人一人がそれぞれの地域の方「マイ・パートナー」とかかわって情報を収集することができるようにした。
・同じような特色をもった地域を調べた者同士が,山口県の地形面や産業面の情報を交換し合うことができるようにした
・地域相互の共通点や相違点,自慢などを話し合い,山口県のさまざまな特色をとらえることができるようにした。