No. 74: 日本全国ここが見どころ−ポスターセッションで紹介しよう−

◆ 校種 ◆
小学校
◆ 教科 ◆
総合的な学習の時間
◆ 学年 ◆
4,5年
◆ 時間数 ◆
5時間
◆ 教科書 ◆
なし

授業の概要
子供たちが身の回りから見つけてきたパンフレットや新聞,雑誌の記事などをもとに,日本各地の産物,行事,観光地などから紹介したいなと思うことを選ぶ。それらを模造紙に張り出し,紹介したいと思ったわけを交えながら,日本各地の見どころを原稿にまとめ,ポスターセッションによって発表する学習である。日本の見どころを紹介することによって,自分たちの暮らす国のよさを改めて感じるとともに,相手にわかりやすく伝えるための写真,図表を選ぶ力,自分の言いたいことを話す力の高まりが期待できる。

教科の目標
集めた資料を基に日本の見どころをポスターにまとめ、ポスターセッションを実施して紹介しあうことによって,写真や見出しを効果的に掲示したり、自分が伝えたいことを的確にまとめ発表したりしながら、情報の表現力を高めると共に、我が国にあるさまざまなよさに気づく。

情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A21-3-040: 目的や視点を明確にして、情報を集めることができる〔行動〕
 ◆A32-2-030: 絵や図から必要な情報を読み取とる〔行動〕
 ◆A42-2-080: 姿勢や口形などに注意して、はっきりした発音で話す〔態度〕
 ◆C31c2-050: 引用・流用を意識して行う〔行動〕

学習の流れ

写真1【パンフレットに見入る子供】

写真2【パンフレットを切り抜いて貼付したポスター】

写真3【ポスターを指し示しながら真剣に発表する子供

STEP1
集めたパンフレットをもとに紹介したいことを決めよう。
○ 日本各地の産物,行事,観光地などを紹介したパンフレット,雑誌,新聞等をできるだけたくさん集める。
○ 集めた資料の中から,紹介したい見どころを選ぶ。
写真1【パンフレットに見入る子供】

○ まとめの際には,入手した資料を切り抜き,ポスターの資料として貼付することを知らせ,写真や図表がたくさん掲載されている物を探すようにアドバイスする。
○ 旅行代理店等でパンフレットを入手するときは,使用の目的などを告げ,必要な枚数だけもらってくるように助言し,資料入手のマナーが身につけられるようにする。

STEP2
日本の見どころを,ポスターにまとめて紹介しよう。
○ 日本各地の見どころを,わかりやすく模造紙にまとめる。
○ 日本の見どころを,ポスターを活用してわかりやすく紹介する。
写真2【パンフレットを切り抜いて貼付したポスター】
写真3【ポスターを指し示しながら真剣に発表する子供

○ ポスターセッションを実施する際は,発表者の声が聞き取りやすいように,スペースを十分に確保するとよい。
○ 子供たちを3つのグループに分け,発表者として1回,聞き手として2回参加できるようにすると,発表する力だけでなく,友達の話を聞き取る力も高まってよい。
○ 聞き手になったときには,発表者に必ずコメントするよう約束しておくと,討論するきっかけをつくることができる。

まとめ
○感想メモを読むことによって、相手にわかりやすく伝わったかを見直す。

実践のポイント
○ パッケージ「日本全国ここが知りたい−ご当地パンフレットを集めよう−」と組み合わせることによって,1つの大きな単元として実践することが可能になる。その場合は,「日本全国ここが知りたい−ご当地パンフレットを集めよう−」のステップ1と,本パッケージのステップ2をつないで実践するとよい。