No. 79: 出発!方言調べ隊

◆ 校種 ◆
小学校
◆ 教科 ◆
総合的な学習の時間
◆ 学年 ◆
5年
◆ 時間数 ◆
7時間
◆ 教科書 ◆
なし

授業の概要
方言調べの活動を通し、方言や地域のよさを感じるとともに、自らの力で計画・調査・まとめ・発表する方法を学ぶ単元である。既存の方言関連Webから調べ方・まとめ方・発表の仕方などの多様な情報を収集する。その情報を参考に、ワークシートを利用し、自分なりの計画を立て、見直しながら取り組む。テーマに沿った適切な手段や、相手に分かりやすい発表を、考え・工夫する力が身につくことを期待する。

教科の目標
・方言は人々の心情をうまく表現できることに気づく。
・方言は地域社会の生活や歴史と深くつながっていることに気づく。
・Webページやインターネットなど様々な情報収集方法を用いることができる。
・調査結果を、テーマの特性と、伝える相手を意識した適切な方法でまとめ伝えることができる。

情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A51b3-030: いくつかの資料を比較して情報の正確性を確かめる〔行動〕
 ◆A51c3-040: 事実と自分の考えを、区別して発表する〔行動〕

学習の流れ

写真1【自分たちのまとめを発表する子ども】

写真2【方言クイズの発表】

写真3【方言ジャンケンの場面】

写真4【方言分布についての発表】

STEP1
・方言関連Webを閲覧し、調査・まとめ・発表等の情報を収集する。
・その情報を参考にワークシートに自分の計画を立案する。
・自分たちの計画をクラスで発表する。
・他の児童の発表などをもとに、計画を修正し、完成させる。                         
ワークシート1・2、書き写しに終始しないよう体験的活動を促す。

STEP2
・自分たちで立てた計画書に沿って調査する。
・インターネット、書籍などのメディアを使って調べる。
・聞き取り調査やインタビューなど体験的調査を組み込む。
・メールや掲示板などメディアを使って聞き取り調査を行う。
ワークシート3、インタビューマナーなど事前指導

STEP3
・調査して得た情報を整理して、まとめる。
・発表を意識して、グループでまとめ計画を検討する。
・グループで分担して協力してまとめる。
・5分間発表計画を立てワークシートに記す。
ワークシート4・5、一人一役分担し、まとめ・発表計画立案

STEP4
・発表会を開く。
・他のグループの感想・評価をワークシートに記す。
・自己評価もワークシートに記す。
写真1【自分たちのまとめを発表する子ども】
写真2【方言クイズの発表】
ワークシート6  コンテスト形式にしても発表が活性化する。
ワークシート赤刷り6

まとめ
・方言調べを通して、自分たちの言葉についての自覚を深める。
・方言のよさに気づき、自分たちの地域を見直す機会にさせる。
・方言関連Webページの研究から、必要な情報を収集する手段としてのインターネットの有効性を認識させる。
・インタビューや聞き取り調査の体験や、まとめ発表の体験から、相手の気持ちを考えたり、相手に分かりやすい伝え方を考えさせる。   

実践のポイント
・インタビューや聞き取り調査のマナーを指導する。
・計画を、他の教職員や保護者等に事前に知らせ理解を得る。
・方言関連Webページは、教師がリンク集を作っておくとか、Webを指定すると活動がスムーズである。
・学習を学校間協働学習として、比較研究や、電子掲示板での交流や、テレビ会議で発表をしたりすれば、意欲も高まるでしょう。