No. 96: 月の動きと形

◆ 校種 ◆
小学校
◆ 教科 ◆
理科
◆ 学年 ◆
4年
◆ 時間数 ◆
5時間
◆ 教科書 ◆
啓林館

授業の概要
絵本の世界からも子どもたちは自然に月に親しみを覚えている。
しかし、普段何気なく見ている月の動きや形であるが、実際には身近でいて遠く探りにくい存在である。
観測記録をつけることやインターネット上の情報を利用して、動きが太陽と共通することや、太陽・地球・月の位置関係で見かけの月が変わることをとらえさせたい。
観測にあたっては、気象条件や時刻などでうまくできなかったことがあったりして、実際に観測できない場合があるが、観測できな部分を補い、児童の興味関心を持続させ、理解を深めることができる教材である。

教科の目標
○月は太陽と同じように、東から出て南の空を通り、西に沈む動きをすることを、その位置と方位と高さで調べ、記録することができる。
○月や太陽は球形をしているが、月の形が日によって変わって見えるのは、光が当たっている面を違う方向から見るためであることをとらえられる。
○太陽は、表面から強い光を放っているが、月は太陽の光を反射して光っていて、月の光っている側に太陽があることをとらえられる。

情報教育目標リスト(2011年版)

学習の流れ

新聞の暦欄の切り抜き

太陽と月の位置関係

太陽と月の位置関係

インターネットで検索

STEP1
○月について知ってることを話し合い、観測の仕方を知ろう。
・月について知っていることを話し合う。
(月のお話・月の形・位置など)
・太陽の動きを観測したことを思い出して関連して話し合う。
・月の位置や形をどのようにして観測して記録すればよいか話し合う。
・インターネット、新聞の暦欄なども利用する。
・新聞の暦欄の切り抜きなどを利用して考えさせる。

STEP2
○観測結果をもとに月の動きを知ろう。
・月の動きと太陽の動きとを比べる。
・月の動き方の変化について話し合う。
・観測できていない部分の動きを、記録から予想してみる。
・月の出、月の入りの方位や時刻などを、動きから予測してみる。
・月の形の変化は、太陽の位置との関係でどのように変わっていくのかを考える。
・太陽との位置関係から、月の形の変化を考えさせる。

STEP3
○月の形が日によって違って見えるのはなぜか考えよう。
・観測している時に、月の形の変化で気づいたことを話し合う。
・月の見え方について、太陽との位置との関係について話し合う
・デジタルコンテンツを利用して話し合ったことの実証をする。
・ワークシートに考えをまとめ、発表する。
・デジタルコンテンツを使って、月の見え方を説明させる

STEP4
○月と太陽について興味を持ったことを調べよう。
・インターネットや図書などで自由に調べる。
・月についての情報をインターネットから収集させる。

実践のポイント
○月の動きの観測には、月の暦を参考にして日程を決める。
○できれば、上弦、下弦の月のような昼に観測できるよう月から始められるようにする。
○長期にわたる観測になるが、天候などの条件などによって、月が見えない日が続いたりすると興味や意欲を失いがちになる。
○インターネットや新聞の暦欄などを利用させたり、観測記録を提示したりして意欲の持続に努めるようにする。