メディア・プロジェクト
概要
ねらい
情報活用のねらい
Step1:これまでお世話になった人やすてきな人を紹介しよう!
Step2:新聞・ラジオ・テレビの3つのメディアをくらべてみよう!
Step3:発見!これがプロの仕事だ!
Step4:チャレンジ!新聞・ラジオ・テレビ
Step5:聞こえてきたよ!視聴者の声、いろいろ
実践にあたっての留意点
取材計画表
新・情報教育目標リスト(2011)対応
 ◆A21-2-030:自分の知りたいことをはっきりさせて質問できる〔行動〕
 ◆A21-3-040:目的や視点を明確にして、情報を集めることができる〔行動〕
 ◆A41-3-100:わかりやすく伝えるメディアを選んで、自分の考えを表現する〔行動〕
 ◆C11a3-040:発信しようとする情報の根拠を示せる〔思考〕
 ◆C22-4-100:発信された情報が与える影響を理解した上で、責任ある行動をする〔態度〕
 ◆C31b4-020:個人情報の保護に配慮して情報発信することができる〔行動〕
 ◆A22-3-000:文書・画像・音声などの情報を相互に関連づけて、編集する〔〕
 ◆A41-3-100:わかりやすく伝えるメディアを選んで、自分の考えを表現する〔行動〕
 ◆C22-4-010:発信された情報が他人に影響を与えることを理解する〔知識理解〕


子どもたちの身の回りにはたくさんのメディアが存在し、それらから無意識に影響されていることが多い。身近なメディアの代表として、新聞、ラジオ、テレビを取り上げ、情報の伝わり方を比較したり、自分たちで取材・編集活動を体験したりすることを通 して、情報が編集者の目的によって意図的に編集され、発信されていることを知る。そして、主体的に情報を視聴する実践力を養っていく活動である。

私たちの生活の中で通 信・ 情報の果たす役割が大きいこと知り、新聞、ラジオ、テレビなどのメディアについて関心をもつ。
情報の働きを考えて、自分にとって必要な情報を選択し、正しく活用していくことの大切さを考える。
取材や編集作業の見学を通 して、通信産業にたずさわる人々の工夫や努力・苦労についてとらえる。
取材したい人を選び、実際に調べたり、聞いたりしたことをもとに、自分が選んだメディアで表現する。

新聞・ラジオ・テレビに関心をもち、自分の思いを進んで発信しようとする。
情報・通 信にかかわる施設の見学や取材・編集作業などの活動を通して、新聞・ラジオ・テレビのメディアの特性を知る。
通 信にたずさわる人々が取材や編集、情報を発信する際に様々な配慮をしていることを知る。
自ら情報を編集し発信する体験を通 して、放送・掲載されている情報が、通信の目的に応じた編集により表現されていることを知り、今後の視聴に生かしていく。

誰を紹介するか考えよう。(2時間)

これまでお世話になった方や他の人に紹介したい人などをワークシートに書き出す。
互いにワークシートに書き出した人を紹介しあう。
一番紹介したい人を選ぶ。
紹介したい人をどんな方法(メディア)で紹介するかを決める。


児童から名前が挙がった方を本当に取材できるかを事前に確かめておいたり、協力を要してしておく必要がある。

活動グループを作ろう。(1時間)

紹介したい人が同じ人とグループを作り、これからの活動についてどのようにしていくか話し合う。


あまりグループが多くなりすぎると教師が児童の活動を把握しにくくなるので注意する。

3つのメディアを比べてみよう。(1時間)

同じ内容の報道がラジオ、新聞、テレビでどのように行われたかを見比べ、それぞれの違いについて記述する。


児童が興味をもつような内容のニュースを事前に録画・録音をしておく必要がある。また、新聞記事は子ども用の分かりやすいものを選ぶと良い。

それぞれの違いを話し合い、3つのメディアの特性を考えよう。(1時間)

前時で比べたことをもとに、それぞれのメリットやデメリットを話し合う。
お世話なった人を紹介するにはどのメディアがいいか話し合う。

プロから取材をしてもらって、取材のことを知ろう。(2時間)

プロから取材をしてもらう。
どのように取材をしてもらったか、取材中にプロはどんなことをしていたかまとめる。
プロから取材の注意点やコツを教えてもらう。


事前に3つのメディアの記者に、児童への指導の観点を伝えておく。

編集作業を見学して、プロの技を盗もう。(2時間)

それぞれのメディアの会社へ見学に行く。
取材したときのメモや記録(録音、録画)が編集される様子を説明してもらう。
編集を終え、実際に放送・掲載される直前の完成したものを見せてもらい、取材を受けたときの様子がどのように表現されているかを話し合う。

取材・編集の計画を立てる。(2時間)

取材依頼をする。
必ず取材してくることを考える。
挨拶や質問を考える。
役割を分担して、自分がしなければならないことを考える。


取材依頼を児童がする前に、教師の方でも連絡をとっておきます。どのような紹介をするかイメージを児童にもたせることが大切です。そのイメージから、何を取材してくる必要があるかを考えさせます。また、編集作業にあたっては、児童のイメージを大切にしましょう。教師は助言程度に。

取材をする。(3時間)

聞き忘れ、撮り忘れのないように記録をしっかりととる。
自分に与えられた仕事をきちんとする。


取材活動でプロが大切にしていたことや注意していたことを取材活動中にも確認させることが必要になることもあります。

伝えたいことが伝わるように編集をする。(5時間)

取材記録の確認。
友達と相談しながら、「伝えたいこと」がはっきりするようにするには、どうしたらよいかを考える。
プロにアドバイスをしてもらい、時間内に編集する。


完成作品はあまり長文・長時間にならないようにします。短い時間に仕上げようとすることにより、必要なところを選び出し、編集することにつながります。例えば、新聞400字程度・ラジオ2分程度、テレビ2分程度。グループ内でしっかりと話し合いながら、活動するように指示します。

発表会を行う(1時間)

各グループの作品を見て、感想を言い合う。


各グループの発表後、それぞれのメディアで放送・掲載してもらうように各社に編集した作品を届けます。

視聴者に伝えたかったことが伝わったかを調べるためにアンケートを作る。(1時間)

アンケートを作り、学区に配布し、アンケートの記入を依頼する。


アンケートの配布は、授業の時間内には難しいので、下校時に自分の近所に配るようにするといいでしょう。その際に、児童が各メディアで紹介される日時を相手に伝え、見ていただくように依頼するように指導をしたり、回収の日を伝えたり(不在の家庭用の手紙を作る)する必要もあります。自分の家族や小学生のいる家庭を中心に配布するのではなく、いろいろな方にアンケートを配布し、多様な意見が得られるようにするといいでしょう。また、アンケートを配った家庭への回収を忘れないように気をつけます。

回収したアンケートを見て、伝えたかったことが伝わったか確認する。(1時間)

自分の作品に関係するアンケートを読み、伝えたかったことが伝わったか自己評価する。
改善点や評価された点をグループで話し合う。
視聴者からの意見や感想を見て、各メディアの影響力について考える。
編集によっては、事実でない番組や紙面 が作られることを知り、情報を正確に伝える必要性を感じる。

実践上の全体的な留意点

活動全体を通 して、各メディアから協力を得るように、事前に連絡・調整をしておく必要があります。その際、必ずこちらの主旨を丁寧に説明し、理解を得るようにします。また、長期にわたる活動になりますので、児童の進み具合も適宜連絡します。(別 紙資料参照)
必ずしも、3つのメディア(新聞・ラジオ・テレビ)の実践をする必要はありません。地域にあり協力してもらえるメディアとの連携で、実践を行います。また、対外的に発信せずに、校内のみの発信であれば、実践校の取り組み方次第でメディアを選択してもよいでしょう。

取材する人を選ぶ際に

紹介する人やものは、どんな人でもどんなものでも良いのですが、児童が親しみを持っている人、お世話になった人、関わりの深い人の方が、意欲的に活動できます。

編集作業での留意点

紹介ビデオや新聞・ラジオは、2~3分程度のものにします。長い時間のものを作ろうとすると、撮影・録音・記録してきたものを何でも利用しようとし、要点がまとまらずに編集する意味が薄れてきます。
グループが多くなると、児童の活動の様子が把握しにくくなります。また、取材活動は、全員が同じ日、同じ時間に実施できる可能性は低いです。取材活動に出かけている児童と引率教員の把握はもちろんですが、取材に出かけていない児童がその時間に何をするのかについても計画を立てる必要があります。