『江戸時代』〜民衆の成長と社会の変化〜
小学校 社会科 6年 2時間
●徳川家康が開いた江戸幕府の支配体制を中心にして、その中でたくましく生きていった民衆の姿を文化や社会の変化を中心に学習する。
●キリスト教の禁止や鎖国政策など外国との関わりを考えながら、江戸時代の特徴をとらえていく。
ステップ1 大名行列をさぐってみよう〜将軍の力と大名〜 (1時間)
ステップ2 身分制度の秘密〜士農工商の世の中の矛盾〜 (2時間)
ステップ3 キリスト教の禁止と鎖国政策 (1時間)
ステップ4 力をつける町人・農民 (3時間)
・町人文化の隆盛
・暮らしを支える交通網の発達
・立ち上がる農民
ステップ5 西洋の波と幕府の衰え (2時間)
●全体で9時間の単元のうち2時間

  ●学習のねらい
・江戸時代の政治のしくみや社会の様子について、自分の学習課題をもちながら資料を収集したり、集めた資料をもとに自分の考えをまとめたりすることができる。
・きびしい身分制度や諸制度の中で、人々がたくましく生きていった姿を大名、商人、職人、農民の立場になって考えていくことができる。

導 入
○幕府は、武士・農民・町人(職人、商人)という身分がはっきりと分けられていました。次の家は、どの身分の家でしょうか。
○身分の高い順に並べて見ましょう。
「家の立派さから考えると武士・町人・農民の順だと思うよ。」
「でも本当は、武士の次が農民だったと思うよ。」
「農民は町人よりも身分が高いはずだったら、どうして、まずしそうな暮らしをしているんだろう。」
・子どもたちのパソコンに画像を送り、グループなどで話し合う時間を確保する。
・実際の身分制度の順を提示したり、人口の割合を資料を必要に応じて提示する。
展 開
○もっとくわしく武士・農民・町人の生活を調べて確かめてみよう。
・いろいろな方法で調べてみたいという意識になったら、子ども自身にホームページ等で調べさせる。
・各自が調べた画像を見せ合いながら、それぞれの生活の様子について確かめていく。
○いろいろな資料からも農民の生活が一番大変そうなことがわかったね。
では、どうして江戸幕府は、このような身分制度にしたと思いますか。
「一番貧しい農民が武士の次で、結構裕福で楽しんでいる町人がその下なんてやはり変だと思う。」
「大変だから身分をわざとあげたんじょないかな。年貢もとても重くてかわいそう。」
「さらに低い身分もつくっているよ。農民の気持ちをそらせようとしたんだ。」
まとめ
○農民の立場になって当時の身分制度について自分の言葉でノートにまとめましょう。
・町人よりも身分は上にありながら、実際は苦しい生活をしいられていた農民の実態に気づくような補助資料も用意しておく。【慶安の御触書・将軍の言葉】

 【調べてみよう! 日本人のくらし】〔江戸時代〕 食事(武士や農民の食事)/大名の食事:江戸時代
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 【調べてみよう! 日本人のくらし】〔江戸時代〕 食事(武士や農民の食事)/町人の食事:江戸時代
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 【調べてみよう! 日本人のくらし】〔江戸時代〕 食事(武士や農民の食事)/箱膳:江戸時代
【箱膳:江戸時代】 身分の違いによる暮らしぶりを比較できる資料を選ぶ
 【調べてみよう! 日本人のくらし】〔江戸時代〕 住居(武士の家)/上級武士の家の外観:江戸時代
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