日本のふしの感じを味わおう (題材「音楽の特徴を感じて」より)
小学校 音楽 6年 1時間 教育芸術社
●箏(こと)と尺八の音色を知り、楽曲「春の海」の鑑賞をしながら、情景を思い浮かべる。
●初発の感想を話し合ったり、2つの楽器の奏法を知ったりすることによって、2つの楽器の掛け合いから旋律の特徴を感じ取っていく。
●このような活動の後に実物(箏と尺八)を見て、実際に演奏してみたい意欲をもち、日本の音楽への親しみを深める。
●全体で2時間の単元のうち1時間目

  ●学習のねらい
・旋律の特徴や、音色、響きの違いなどを感じ取りながら、我が国の音楽に親しむ。

  ●情報の活用
c2-040: 見通しを持って、調べる
d2-030: ネットワーク上に発信された情報を集める
g1-010: 身の回りのメディアを情報収集に使う

導 入
○箏と尺八の音色を知る。
・2つの「さくらさくら」を聴き比べて、2つの楽器の特徴(音色の違い)をつかむようにする。
・それぞれの演奏を2回ほど繰り返し聴き、2つの楽器の音色に気を付けるようにする。
・題名をふせて、楽曲「春の海」から自由に情景を思い浮かべながら鑑賞できるようにする。
展 開
○初発の感想を学習シートに書き、発表し合う。
○2つの楽器の奏法を詳しく知り、音色の特徴についての理解を深める。
〇2つの楽器の掛け合い、旋律の変化に視点をもつ。
・思い浮かべた情景を発表する中で、2つの楽器が表現しているもの(例:春の海の波と風)を考えるようにする。
・2つの楽器の奏法の違いを説明して、鑑賞を深めるようにする。
・楽曲について情報を提供し、「春の海」のイメージから2つの掛け合いに気を付けて聴くようにする。
まとめ
○初発の感想と同じ学習シートに、新たに感じたこと,思いを深めたことなどをまとめる。
○箏の実物を見ながら、実物の箏への関心を高め、演奏したいという意欲をもつ。
○デジタルコンテンツは,鑑賞を深める具体的な手だてとして利用することができる。
〇CDだけでなく、実物楽器と合わせてデジタルコンテンツを利用することで、日本音楽への親しみが深められる。
○次時に箏の演奏「さくらさくら」を体験していくことにつなげる。

 【和楽器】〔弾く楽器〕 箏(こと)/演奏「さくらさくら」(箏)
【演奏「さくらさくら」(箏)】 題名をふせ、音色を聴くことによって旋律をとらえるように、提示の仕方をくふうする。
 【和楽器】〔吹く楽器〕 尺八(しゃくはち)/演奏「さくらさくら」(尺八)
【演奏「さくらさくら」(尺八)】 題名をふせ、音色を聴くことによって旋律をとらえるようにすると共に、箏の音色との違いを感じ取るような提示が大切である。
 【和楽器】〔弾く楽器〕 箏(こと)/演奏 箏のさまざまな奏法
【演奏 箏のさまざまな奏法】 箏の音色の変化は奏法によることに気づくようにする。(はじく楽器であること)
 【和楽器】〔吹く楽器〕 尺八(しゃくはち)/楽器 尺八(しゃくはち)の構え方
【楽器 尺八(しゃくはち)の構え方】 尺八の音色の変化は息づかいによることに気づくようにする。(ふく楽器であること)
●【和楽器】〔弾く楽器〕 箏(こと)/楽器 箏(こと)のかたち
【楽器 箏(こと)のかたち】 実際に箏を目の前にしながら、箏の仕組みに気づかせることによって、演奏への意欲を高めるようにする。