戦争から平和への歩み
小学校 社会 6年 1時間
●戦争の悲惨さや日本とアジアとのかかわり、国民生活が向上し国際社会で重要な役割を果たすようになってきたころの様子と人々の暮らしについてデジタルコンテンツを通して理解と関心を深める。
ステップ1 アジア・太平洋に広がる戦争 (5時間)
ステップ2 平和で豊かな暮らしを目指して(6時間)
●全体で11時間の単元のうち3時間目

  ●学習のねらい
・戦争中の国民の暮らしに興味を持ち、なぜそのような状況にならなければならなかったのかを戦争の広がりと関連づけて考えることができる。
・戦争の長期化により全国民が戦争に総動員されていったことに気づき、人々の願いについて考えを深めることができる。

導 入
○日本は中国と戦争した後も東南アジアなど各地に戦争を広げ占領 していきましたね。そのころの日本の国内での人々の暮らしはどうなっていたでしょう。
「どんどん勝っていたから贅沢な暮らしではなかったか。」
「父親が戦争にいっていたので働く人がいなくて困っていたのではないか。」
「戦争中は食べるものがなくて困っていたとおばあちゃんが言っていた。」
・日本軍が占領していった場所が分かる地図を提示する。
・日本の国内に残ったのは女性と子どもとお年寄りだということをおさえる。
展 開
○戦争中の人々の暮らしについて映像を見て考えましょう。それぞれどんな人が何をしているところでしょう。また、なぜそのようなことをしているのでしょう。それぞれの動画をみて考えたことを書きましょう。
《ぜいたくは敵だ》
何かお米のようなものをもらっている。
「せいたくはできない」と書いてあるから、少ない食べ物で我慢していたのではないか。食べ物は兵隊さんにあげたのではないか。
《女性の労働》
女の人ばかり働いている。たくさんの国を占領しようとしたので、男の人はみんな戦争に行かなければならなかったのではないか。
《学徒動員》
たくさんの学生が次々と戦争に行ったんだ。
《学童疎開》
「戦争〜学校」と書いてある。学校がなくなったので集まって勉強しているのではないか。
・静止画像の下に考えが記入できるプリントを用意する。
・まず1つの画像を選び、ワークシートに記入する。
・動画を静止して見ても良いことを教える。
・個人の発表を聞くときは、それぞれのpcで動画を見ながら聞く。
まとめ
○戦争中は、戦地に行っている人たちだけでなく、国に残っている国民もみんな戦争のために全てを捧げていたんだね。
○他にも戦争中の暮らしが分かる情報がないか探してみよう。
○自分の考えを深めるときも、友達の考えを聞くときも繰り返し動画を見るようにする。動画により実際に生きてきた人たちの鼓動まで感じさせたい。
○次時につなげるために情報の集め方をいくつか提示しておき、いろいろな情報の中から必要なものを探させる。

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