語文の指導
特殊教育諸学校 自立活動 1年 5時間
●児童は、生活の時間に収穫したさつまいもをやきいもにして食べた。また、国語の時間にやきいもを作って食べたことに関する言葉の学習をした。そこで、これらのことを総合して、児童自身が経験・体験したことを言葉(2語文) で表現できるようにする。
●ステップ1 活動を振り返り、物の名前や自分が知っている言葉を発表する。(2時間)
●ステップ2 出てきた名詞を復習し、覚える。(1時間)
●ステップ3 出てきた動詞(動作語)を復習し、覚える。(1時間)
●ステップ4 文型「だれ が どうした。」「なに を どうした。」の中に言葉を入れ、文を完成する。(2時間)
●ステップ5 「だれがどうしたの。」「なにをどうしたの。」という教師の問いに対して、学習した文型を使って答える。(1時間)
●全体で7時間の単元のうち5時間目

  ●学習のねらい
・自分が経験・体験したことに関する言葉を覚え、文型に沿って2語文で発表することができる。

導 入
○今までの学習を振り返る
・「なんですか。」
「さつまいもです。」
「なべです。」
・「どうしたの。」
「あらいました。」
「たべました。」
・文型(質問、解答)及び言葉(単語)の短冊を用意し、すぐに答えられない児童には、フラッシュカードとして提示する。
展 開
○2語文の文型を提示し、文として指導する。
・「なに を どうしたの。」
「さつまいもを あらいました。」
「さつまいもを たべました。」
・「だれ が どうしたの。」
「ぼくが たべました。」
「せんせいが たべました。」
・デジタルコンテンツを 使って、名詞や動作語 を確認する。
・「どうしたの。」の部 分は、動画を児童に見 せて、行動させ、文字 とマッチングさせる。
○デジタルコンテンツを使って、ゲーム感覚で「が」や 「を」を使った文を作る練習をさせ、楽しく興味を持って学習できるようにする。
「が」と「を」で文をつくろう
まとめ
○絵カードや静止画を使って名詞の語彙を増やす。
○デジタルカメラを使って児童自身に動作をさせ、動作語の語彙を増やす。
○正しい文型を指導して、名詞レベルでの会話から文としての会話をするように意識づける。
○動作語は、デジタルコンテンツを使って児童自身に行動させ、文字とのマッチングをする。
○文型は短冊を使って提示し、デジタルコンテンツの“「が」と「を」でぶんをつくろう”を用いて練習させる。

●【基本語彙・シンボル】〔野菜〕 芋類/さつまいも
【さつまいも】 具体物のシンボルとなる画像を選択する。
 【動作語】〔食事〕 飲食/食べる−お菓子
【食べる−お菓子】 「どうしたの」の部分と文字とマッチングさせるよう選択する。
 【動作語】〔食事〕 飲食/食べる−パン
【食べる−パン】 「どうしたの」の部分と文字とマッチングさせるよう選択する。