戦争を体験した人々とくらし
小学校 社会 6年 6時間 東書
●本単元では、前半に時代背景を中心とした事実の理解を行う。後半には、家庭や知っているお年寄りから戦争体験について聞き取り活動を行う。
●前半の時代背景の理解では、動画映像を中心に子どもたちが資料の検索を行い、理解を深めていく。教師が映像を説明する場面をもうけることで、映像の見方・とらえ方を学習する。後半の調査活動の場面では、身近な人にインタビューをしながら、戦争の実態について理解を深める。このような活動を通し、戦時下における人々の生活の様子、大戦国の人々の様子などを実感的、共感的に捉え、平和の意義について考えさせていく。

  ●学習のねらい
・戦争の背景やその様子、戦争中の国民生活などに関心をもち、資料を使って調べたり、聞き取り調査をしたりする。
・資料や聞き取り調査から、戦争の実態や平和の意義について考える。
・資料を検索したり、聞き取り調査をしたりして、整理しまとめる。
・戦争の背景と経過を知り、戦争が日本をはじめ世界各地の人々に大きな被害を与えたことがわかる。

  ●情報の活用
d2-020: いろいろな機器を活用して、情報を集める
d3-010: 目的を考え、情報を選択して集める
d3-030: 他の情報と比較しながら必要な情報を得る
g1-010: 身の回りのメディアを情報収集に使う
g1-020: 使いたいメディアのよさを感じ取ることができる
m3-070: 情報には、発信側の意図が含まれていることに気づく
a3-020: 自分の考えを組み立てながら、適切な情報を選ぶことができる
a3-050: 相手の意見を理解して質疑応答ができる
c3-010: 課題解決に必要な情報かどうか適切に判断する
d3-020: 身近なことがらから課題を見つけ、課題解決のための情報を収集する

STEP1   2 時間
○戦争がはじまった時代背景と戦争に突入していく日本の様子を知る。
・1時間目は時代の流れをとらえ、2時間目に動画映像を用いて、当時の様子について理解を深める。
STEP2   2 時間
○戦争が世界中に広がる様子と戦争終結までを知る。              
・1時間目に動画映像を用いて、当時の様子について理解を深め、2時間目に終戦までの流れをまとめる。
STEP3   1 時間
○家庭や身近なお年寄りにインタビューし、戦争について理解を深める。
・授業ではインタビューのしかたや、インタビュー項目について話し合う。実際のインタビューは家庭学習として取り扱う。
STEP4   1 時間
○学習したことを整理し、まとめる。
・まとめ方は各自で考える。時間があれば、映像でまとめてもよい。
○映像を見るときは、一人ではなく複数で見ると視点が広がってよい。
○映像には、当時の日本では報道されなかったものも含まれていることを知らせ、そのわけを考えさせたい。
○家庭学習で調査するときには、インタビュー項目を明確にさせ、インタビューをおこなう。
○まとめの前に、インタビューについて簡単に発表し、情報交換するとよい。

 【歴史記録映像】〔昭和10〜12年〕 昭和12年末期頃/上海爆撃で逃げる人々
【上海爆撃で逃げる人々】日本軍が攻撃してこないところに疎開してきたが、閉め出されている。次の16_0111w.mpgと合わせて使うと当時の生活の様子が浮かび上がる。
 【歴史記録映像】〔昭和10〜12年〕 昭和12年末期頃/南京占領
【南京占領】日本軍が侵攻していく様子がよくわかる。前の16_0110m.mpgと合わせて使うと効果的である。
 【歴史記録映像】〔昭和15〜16年〕 昭和15年中期頃/ドイツ軍 パリ入城
【ドイツ軍 パリ入城】パリの凱旋門やエッフェル塔を行進するドイツ軍、はためくドイツ軍の旗がよくわかる。
 【歴史記録映像】〔昭和15〜16年〕 昭和15年後期頃/日独伊3国同盟
【日独伊3国同盟】日独伊三国同盟でヒトラー,ムッソリーニと同盟することで日本のアメリカへの姿勢がより明確になった。