自分で選んで『ごんぎつね』
小学校 国語 4年 13時間 光村図書
●物語に出てくる生き物や情景を理解することにより、内容を豊かに想像したり、読解したりする。
●読み取ったり、調べたりしたことを個人新聞やポスターに整理し、発表会をすることで、伝え合うことの大切さを学ぶ。

  ●学習のねらい
・登場人物の心情や場面についての描写を、叙述をもとに想像しながら読む。
・発表原稿や展示物を、相手や目的に応じて書く。

  ●情報の活用
a2-020: 見たことや読んだことを、整理して話す
c2-020: 得た情報から新たな課題を見つける
d2-030: ネットワーク上に発信された情報を集める
e2-020: 相手に伝えたいことを、絵図や資料にまとめる
f2-020: 相手に伝えるために、絵図や資料を見せながら話す

STEP1   4 時間
○まず、読む前に、段落ごとに出てくるものの名を指導者が挙げ、子供が言葉で説明したり、想像の絵で表したりする。<例として「しだ」、「松虫」など>
○それらをインターネットで調べ(確認し)、物語の中でどのような登場の仕方、または使われ方をするかを想像して、楽しむ。
・導入段階における読解学習の意欲付けのためにインターネットでの調べ活動を用いる。
・図書館等での文献による調べ活動と並行して、自分にとってより必要な情報の引き出し方を学ばせたい。
STEP2   5 時間
○自分の予想をもとにしながら、全文を読む。
・あくまでも、主な登場人物である『ごん』や『兵十』の気持ちの移り変わりを読んでいく。子供が調べたものが心情読解の鍵にならなかったとしても、無理に関連付けようとしないこと。
・文章読解のために、時代背景を理解することや独特の言葉の遣われた方に着目することのおもしろさに気付くようにしたい。
STEP3   4 時間
○新聞やポスターなどを作って、作品紹介をする。
・手紙形式の『ごんへのメッセージ』を書いたり、好きな場面やせりふを取り入れたりするなどの具体的な作業を指示しながら、物語のおもしろさを紹介する。
・「次の4年生に、このお話のおもしろさを教えてあげよう」のように、相手・目的意識をはっきりさせた活動にする。
 
○例えば、教科書P62の『しだ』という言葉をコンピュータで検索すると、4つのデジタルコンテンツ(静止画)が出てくる。その中で、どの素材が文面に合ったものであるかを考えさせるとおもしろい。
○教材文と同じ「しだ」のようなひらがな遣いでは検索できない。「シダ」とカタカナにすると見つかる。このように、検索する際のキーワードの入力の仕方にも触れておきたい。

●【身近な昆虫・動物や植物と自然環】〔樹木[ヒ]〕 ヒカゲヘゴ/ヒカゲヘゴ組写真
【ヒカゲヘゴ組写真】 教材文では「しだ」だが、検索では「シダ」で出る。3種類の画像が重なっているので、適宜活用すること。
●【身近な昆虫・動物や植物と自然環】〔植物の成長[花]〕 アブラナ/アブラナの種
【アブラナの種】 教材文の「菜種がら」のところで活用する。これは、アブラナの種の殻であるという補足が必要となる。
●【身近な昆虫・動物や植物と自然環】〔植物いろいろな見方〕 毒のある草/ヒガンバナ
【ヒガンバナ】 教材文では情景を彩る花として大切である。特に、ここではヒガンバナの色彩に着目させたい。
●【匠の技と心】〔金工〕 茶の湯釜(角谷一圭)/下絵描き
【下絵描き】 萩は、教材文では季節をとらえる花として大切である。秋の七草の一つなので、他の七草の種類を探すのもおもしろいかもしれない。