宿泊学習の思い出を発表しよう

概要
ねらい
情報活用のねらい
Step1:「宿泊学習の思い出」発表原稿を作ろう
Step2:「宿泊学習の思い出」の発表会をしよう
実践にあたっての留意点

子ども用ワークシート
教師用ワークシートガイド
情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A51a3-030:見通しを持って、調べる計画を立て、手順を整理する〔行動〕
 ◆A42-3-060:目的に応じた、効果的な伝達方法を考える〔態度〕
 ◆A41-3-110:考えたことや自分の意図が相手に伝わりやすいよう話を組立てる〔思考〕
 ◆A42-3-010:コンピュータなどを使って、プレゼンテーションの資料を作る〔技能〕
 ◆A21-3-020:情報機器を利用して、画像や動画を記録する〔技能〕
 ◆A42-3-030:発表する内容を吟味しながら、聞き手に伝わりやすいスライドを作成する〔行動〕


宿泊学習で学んだこと,心に残っていることを発表するという一つの事例のもと,言いたいことをわかりやすく伝えようと工夫していくプロセスを大切にする単元である。 伝える対象や人数,場所に応じて発表の仕方,話し方が変わることは,いろいろな発表体験を重ねることで学んでいくが,その体験の一つとしてこの単元を行う。  また,発表の仕方には,口頭で,模造紙に新聞形式でまとめる,OHPシートにまとめるなど様々な方法がある。ここでは,体育館など広い場所でプレゼンテーションすることも視野に入れた発表の仕方を考えていく。
要点をまとめたり,話す順序を考えたりして相手にわかりやすく伝える話し方を工夫する。
伝えたいことに合った画像や映像などを利用し,発表を聞く人にその時の活動の様子や自分の思いが伝わるような発表資料を作ろうとする。

活動を行う中で感動した場面 や思い出にとっておきたい場面を撮影する。
撮影した画像の中から、活動やその時の思いがよく伝わるようなものを選択できる。
選択した画像やキーセンテンスを使ってプレゼン資料を作成し,自分の思いをわかりやすく伝える表現方を工夫する。

「宿泊学習の思い出」発表文を組み立てる。(1時間)

聞き手の興味を引くような「発表題名」や「見出し」を考える。
家の人に一番伝えたいことを決め,宿泊学習の画像を見ながら発表文を組み立て,ワークシートに書く。

組み立てた発表文に従って,「見出し」や「キーセンテンス」と、画像をどんな順序で並べるかを考える。(1時間)

撮ってきた画像から自分の言いたいことが伝わると思われる画像を選択する。
ワークシートに、「見出し」や「キーセンテンス」と画像名を提示する順序で書き込む。

「宿泊学習の思い出」発表のための提示資料を作る。(2時間)

自分が選んだ画像を効果 的に表現できるテンプレートを選び,画像を貼り付ける。
「発表題名」や「見出し」を作る。
ワークシートをもとにしながら,自分の思いが聞き手により伝わるようにテンプレートを並べ,プレゼン資料を完成する。
発表の練習をする。


画像は、デジタルカメラで撮影したものを利用してもよいし、カメラで撮った写 真をイメージスキャナーで取り込んで利用してもよいです。

個人またはグループごとに,「宿泊学習の思い出」を発表する。(1時間)

作ったプレゼン資料を使って思い出を発表したり、友だちの発表をきいたりする。
友だちの発表で心に残ったことを相互評価カードに記入する。

前提とする学習経験

デジカメで画像を集め,コンピュータに取り込んだ経験がある。
学級内で模造紙や画用紙にまとめたものを使って発表をしたことがある。  

題材を変える場合の注意

「宿泊学習の思い出」は一つの事例です。学級の取り組みに応じた題材に変えてこのレシピは使えます。例えば,地域の人に自分たちの活動や願いを伝え,意見をもらうといったフォーラム(地域の福祉・ボランティア,地域の環境を共に考えていこうなど)を開催するためのプレゼン作成,TV会議の際に相手に学校や活動などを紹介・提示する資料を作成する場合も同様のステップで学習を進めてください。

単元のはじめに,発表時間に制限を加えることで,自分の言いたいことを簡潔にまとめるようにします。