やってみよう 情報モラル教育

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先生自身が知っておくべき「情報モラル」
インターネットの世界で起きていることに関する知識
 先生自身に「情報モラル教育が重要である」という認識がなければ,いくら情報モラルの授業を行っても上滑りの教育・指導になってしまいます。インターネットの世界で起きていることを把握し,自分が担当している児童生徒が将来,インターネット上の問題に直面しないように,また,直面しても子どもが身体や心に大きな傷を受けることなく対応できるように指導することの重要性を認識することが最初でしょう。

 そのためには,まず,次のようなサイトを閲覧し,インターネットを子どもに利用させる上で,大人が注意すべきことを考えることが必要です。
匿名掲示板,小中学生が運営しているブログ,脱法ドラッグのショッピングサイト,古物商のサイト(ブルセラサイトなど),出会い系サイト,自殺サイト,ロリコンサイト,アダルトサイト,メール爆弾やDOS 攻撃ツールに関するサイトなど
 また,新聞記事データベース等を利用して,子どもが事件に巻き込まれた事例も把握しておく必要があるでしょう。よく,自分の学校の子ども達は大丈夫であるという先生がいますが,いつでもどこでも,誰とでもつながるのがネットの特性であることを忘れてはいけません。「大丈夫」というからには,そのようにいえるような指導をする必要があります。子ども達が学校の外で,携帯電話やインターネットをどのように使っているかについても調査をするとよいでしょう。

 なお,先生が上記のようなサイトを閲覧することは不謹慎だという方もいますが,先生が危険性を知らなければ,子どもを守ることはできません。遠足や修学旅行など校外に子どもを引率する際に,先生が下見をして危険箇所を把握し,事前学習で指導することと同様です。現状を知らないまま,「大丈夫」と考えてしまうことほど,危険なことはありません。状況把握をしっかり行うことが,情報モラル指導の第一歩です。
情報モラルの教材・授業実践事例の情報に関する知識
 現在,情報モラルの教材には,無料で利用できる教材,市販されている教材があります。また,ビデオクリップや指導案形式による授業実践事例の資料も公開されています。

 複数の教材を自分の目で確かめて,使いやすい教材を選択するとよいでしょう。教材の比較検討の作業自体が,情報モラル教育の教材研究になるはずです。先進的な取り組みをしている先生の授業実践事例を参考にすることは,授業構想の負担を軽くするだけでなく,質の高い授業を行うことにも役立ちます。

 また,保護者向けの啓発活動で使用可能な教材,パンフレットも確認しておくとよいでしょう。 次ページにインターネット上で無料公開されている教材・授業実践事例に関する情報の例を紹介します。
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法律の知識
 インターネット上で起きるトラブルの特徴は,保護者や先生が気がついた時には,手遅れであることが多いことです。場合によっては,新聞報道される事件に発展してしまうこともあります。児童生徒を犯罪者や犯罪被害者にしないためにも,先生が正しい法律の知識を持ち,児童生徒の指導にあたる必要があります。

 また,先生自身が法令を遵守して,児童生徒や保護者の権利を尊重することも重要です。例えば,児童生徒の作文などを教育研究会のレポートに掲載する際に児童生徒ならびに保護者に使用許可を得るなどの取り組みは,日常の学校生活の中で自然に著作権を児童生徒に意識させることができます。自分の権利が尊重されるという経験は,他人の権利を尊重する態度の育成への効果が期待できます。先生が自身の態度で教えることも大切です。
問題への対処に関する知識
 問題への対処については,予防教育と事後の対応があり,その両方について準備しておく必要があります。情報モラル教育には予防教育の面が多くありますが,それを充分行っていても,事件・事故が発生する可能性をゼロにすることはできません。ですから,問題が起きた場合の対処についても知っておく必要があります。

 具体的には,事例別の相談窓口(警察,国民生活センター,弁護士会など),掲示板への書き込みの削除請求の仕方,発信者開示請求の仕方,心のケアの必要性などです。
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