ITCE 教育情報化コーディネータ検定試験

 

教育情報化コーディネータ1級認定について

新しい学習指導要領が発表され、情報教育は各教科の中の基礎能力の一つとして位置づけられています。また教育の情報化についても新たな展開が始められています。 教育現場では、ICTの活用や情報モラルの指導に対して専門家の支援を要求する声も上がってきており、フューチャースクールでは、各校一人のICT支援員のサポートが明記されています。このように、情報教育の推進や教育の情報化に対して、ますますこの分野の能力をもった人材が求められるようになってきました。

さて、平成13年度の2級試験から10年以上を経過しており、2級合格者は200名を越えるようになりました。すでに教育現場や教育サービス企業の立場など様々な形で、ITCEとしての役割を果たしておられる方も数多くおられます。

そこで、認定委員会では、かねてから嘱望されていたITCE1級の認定を平成22年より実施しており、その骨子を公表しています。 これによりますと、1級検定は、御本人のこれまでの実績と経験を重視し、課題解決能力に基づきその人物の能力を保証する、大学院の博士号の認定をモデルにしています。

1.認定の名称

教育情報化コーディネータ(略してITCE)1級

【基準となる能力】
  • 教育情報化コーディネータに規定する役割に関する豊富な経験をもち、初等中等教育あるいは高等教育の情報化に関する長期的な計画を設計・助言できること。
  • 知識だけでなく、実際に運用上の問題を解決でき、若い教育情報化コーディネータの指導者としての力量をもつ指導者レベルであること。

2.認定までの手順

  • 1)申請・・・本人が申請書類をまとめて送付・提出(締切日は年2回)
    • 推薦書・・・2名、そのうち1名は2級以上の資格者
    • 履歴書・業績書(ITCE関連の実務・経験を含む)
    • 小論文(主として、ITCEとしてのこれまでの経験や業績、抱負などをまとめたもの)
  •  (申請書類作成にあたっての注意)
    • 推薦書は、教育の情報化に関する申請者の活動を評価できる方に、具体的な活動内容にふれて書いてもらってください。
    • 履歴書は市販の履歴書形式で結構ですが、業績書は、教育の情報化に関して、申請者がどこに所属しどのような活動を行ったのかが時系列にわかるように表形式で作成してください。
    • 小論文は、業績書に示した活動に対して、どのような思いでどのように取り組んできたのか、(所属組織がではなく)個人としての取り組みがわかるように書いてください。
    • 申請書類の内容に基づき、書類審査(予備審査)が行われ、1級受験資格を満たしているかが判断されます。そのつもりで書類を整えてください。
  • 2)審査委員会
     応募者1名につき、3名以上の委員(1級認定資格者)により構成(主査1名)。
  • 3)審査の手順
    • 書類審査(予備審査)
    • 受験料のお支払い
    • 審査委員会の発足
    • 第1回面接試験
    • 経験、実績に関する面接・口頭試問を実施する。
    • 課題提出
      能力・指導力判定の根拠として「課題」の提出を求める。
    • 第2回面接試験(口頭試問)
      課題に関する、面接・口頭試問を実施する。
    • 判定
      審査委員会は、審査委員会発足後1年以内に結論(合格か不合格か)を出す。
      主査が、認定委員会に資料を添えて結果を報告する。
    • 教育情報化コーディネータ認定委員会(年4回実施)による認定
    • 認定料のお支払い
    • 認定書の発行

3.応募の資格

ITCE2級を取得後、3年以上実務(*1)を経験している者、あるいはそれに準ずる者(*2)

  • 「実務」とは、教育情報システムの設計、教育現場への教育情報システムの導入に関する企画・助言、情報教育の実践に関するカリキュラム開発、技術支援・サポートなど(いずれか、あるいはその組み合わせ)の業務をさす。
  • 「準ずる者」とは、2級は取得していないが、試験実施委員会などに所属し、これまで試験問題を作成したり面接担当をしたりして、実質的にITCEの育成・指導に携わってきているものをいう。
  •  

4.検定料

検定料 30,000円(※受験料20,000円+認定料10,000円)

これ以外に、面接・口頭試問に伴う交通費などの経費、資料の作成に伴う経費が発生する場合があるが、受験者負担となる。

5.お申込み

お申込み締め切りは、年2回、6月30日と11月30日としています。