国語(第3学年)B
書くこと (1)書くことの能力を育てるため,次の事項について指導する。
ア 相手や目的に応じて,適切に書くこと。
イ 書く必要のある事柄を収集したり選択したりすること。
本時の指導目標と対応する学習指導要領の内容
(1) 出来事を分かりやすく伝えるために必要な「いつ」「どこで」「だれが(何が)」「どうした」の役割を知る。
(2) 分かりやすく伝える工夫をしながら文章を書くことができる。
(3) 友だちの作文を読んで,分かりやすく伝えるために工夫していることや伝えたい気持ちを見つけることができる。
ここでの情報モラル指導のねらい
a2-1:相手への影響を考えて行動する
c2-1:情報の発信や情報をやりとりする場合のルール・マナーを知り,守る
指導計画略案・学習活動
第1時 |
どのような学習をするのか見通しを持つ |
第2時 |
ワークシートの例をくらべながら,「いつ」「どこで」「だれが(何が)」「どうした」の役割を知る |
第3時 |
「いつ」「どこで」「だれが(何が)」「どうした」の項目ごとに書くことを選ぶ |
第4時 |
選んだ項目を使って,作文を書く |
第5時 |
友だちの作文から,工夫してあるところを探したり,伝えようとしている気持ちを読み取ったりする |
指導のポイント・留意点
この授業では,現実の出来事を相手に分かりやすく,かつ正確に伝えられるように文章を工夫することを目標と分かりやすく,かつ正確に伝える工夫に加えて,相手に自分の思いや気持ちを伝えることや,逆に相手の気持ちを読み取ることを学習内容に付加することで, 「相手の気持ちに立った態度」を育成することが可能となります。
相手の気持ちになって読み解くことは,手紙や葉書などの紙ベースのメディアであっても,電子メディアであっても,その重要さには変わりがありません。
国語では「伝え合う力」を育成するための言語を用いたコミュニケーションの学習が大きな柱の1つとなっています。この領域で相手を思いやる気持ちや態度を習得することは,インターネット上でのコミュニケーションに関する情報モラルの学習に発展していく学習となるのです。